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01月素朴でおしゃれな時間を過ごすために(その1)
野山にある草木で染め上げた毛糸.
草木で染めた色は、どれも自然で美しい色をしています。
ログハウスを一歩出て近くの野山を歩けば、誰でも見つけられる栗、ススキ、ヨモギ・・・そんな身近な材料を使っても信じられないくらいに優しく素朴な色に染め上がるのです。
どんな色に染まるか、草木染めの楽しさは、きっとそんなところにあるのでしょうか。
草木染めの魅力について語ってくれたのは、千葉の鋸山の麓にあるログハウスで草木染めをされている山田さんご夫婦です。
「シラカバ、ケヤキ、モミ、かすみ草・・・と色々な材料で試してみましたが、ほとんどのモノは染まりますね。思いがけない材料でも、暖かみのある素朴な色が出たりするんですよ」と奥様。
今日は、家の前にあったコナシで染めた毛糸を媒染液という錫を溶かした液でにる作業をされています。
草木染めの手順を簡単に説明すると、まず毛糸を、草木を煮出して作る抽出液で煮て染め上げ、水洗いをして乾かします。
そこまでが第一段階。
次に、その毛糸を錫や鉄などの媒染液で再び煮て、色を毛糸に定着させます。
そして水洗いをして陰干し。作業は2日間かかります。
「使う草木だけでなく、媒染の種類、濃度、温度、煮るときの火加減、そして作業をする季節によっても色は変わるのです。
二度と同じイロハでない。だからいい色が出たときは、本当に嬉しいんです。」とご主人。
薄い色に染まった今日の毛糸の染め上がりに、とても満足そうなご様子です。